イタリア語・実践編 第2回:バールで ——「30秒で終わる会話」
イタリアの一日は、バールから始まります。カウンターに立ち、コーヒーを一杯飲んで、お金を払って出る。ぜんぶで1分ほどの出来事です。言葉も、それに合わせて短くて済みます。
ただし、日本のカフェとは仕組みが違います。知らないと戸惑うところが2つあるので、そこから先にお話しします。

1. 「caffè」と言えば、エスプレッソです
イタリアで un caffè と頼むと、小さなカップの濃いエスプレッソが出てきます。日本で想像する「コーヒー」ではありません。薄めが好きな方は caffè lungo、ミルクを少し入れるなら caffè macchiato。
気をつけたいのが latte。これは「牛乳」という意味なので、そのまま頼むと牛乳が出てきます。ミルクの多いコーヒーが欲しいときは latte macchiato と言いましょう。
朝の定番は cappuccino e cornetto(カプチーノとクロワッサン)。カプチーノは朝の飲み物とされていますが、午後に頼んでも追い出されたりはしません。安心してください。

2. 立って飲むか、座って飲むか ——値段が変わります
ここがいちばん大事なところです。イタリアのバールでは、カウンターで立って飲む(al banco)のと、席に座る(al tavolo)のとで、同じコーヒーでも値段が違います。観光地の広場では、2倍以上になることもあります。
ずるいわけではありません。席のサービス料が加算される仕組みで、両方の値段を掲示する義務があります。ですから、座る前に Quanto costa al tavolo?(席だといくらですか)と聞いて大丈夫です。
急いでいるとき、地元の人はみんな立って飲みます。カウンターで Un caffè, per favore、飲んで、Quanto le devo?(おいくらですか)。これがいちばんイタリアらしい飲み方です。

3. 先に払う店と、あとで払う店
もうひとつの仕組みが、支払いの順番です。店によっては、先にレジで払い、レシートを持ってカウンターで注文します。大きな駅や、混んだ店に多い方式です。
どちらか分からないときは、こう聞けば済みます。Pago prima o dopo?(先に払いますか、あとですか)。誰も嫌な顔はしません。
そして Lo scontrino, per favore(レシートをください)。イタリアではレシートの発行は義務です。もらっておくと安心です。
持ち歩ける1枚
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