ハート形の絵文字❤️

Alain July 10 at 19:13
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紀元1世紀、ローマ。またしてもどこかで火事が発生した。ネロ皇帝の邸宅には、ウンベルシダ科フェルラ属の大型植物、伝説のシルフィウムの最後の標本が展示されていた。伝説のシルフィウムである。

伝説によれば、アポロン神からの贈り物であるこの植物は、キレナイカ(現在のリビア)の60kmに及ぶ狭い海岸地帯にのみ生育し、古代都市キュレネの主要な経済資源であった。

シルフィウムは、古代世界で最も重要な薬用資源のひとつと考えられていた。それだけに、その用途は実質的に無限であった。シルフィウムの根からできる赤い樹脂はレーザーピシウムと呼ばれ、文字通り1ポンド単位で売られていた。下の写真はシルフィウムの種子!

でも、ちょっと待って!ハート形の種+媚薬

そして、シルフィウムという植物を表す象形文字がこのような形をしているのも偶然ではない。古代エジプト人のロマンを侮ってはいけない。

要するに、私たちが知っているような小さなハートの形は、時を経て、少なくとも地中海沿岸地域とその周辺地域では「愛のイデオグラム」となったのである。この連想は徐々に広がっていく。

以下の部分は明らかに歴史的に不正確であり、私は1988年に至るまでの出来事を創作して楽しんでいる:

昔、ある12月のシベリア。セルゲイは友人のイワンに「オルハに愛していることを伝えたいんだ」と言う。イワン:「雪にハートを描いてくれ、西洋風だ」......そんな風に、次から次へと言葉が飛び交い、数世紀が過ぎ、ある晴れた日。日本を侵略しようとするクブライ・ハーンの艦隊が、二度目の神風に流されようとしていた。その代わりに、焼酎に酔った無防備な韓国人水兵のボンファが、ほとんど偶然に海岸に辿り着き、沖縄の島で難破する。そこで彼は海士(あま)真珠漁の漁師、梢(こずえ)に出会い、日本酒を飲まされる。2人は恋に落ち、ハートマークを知っていたボンファは、愛する人に自分の気持ちを証明するため、ココナッツにハートマークの輪郭を焼き付ける。こうしてシンボルはついに日本に上陸した。それから長い年月が経ち、漁師の遠い親戚が日本のシャープでグラフィック・インターフェースのプログラマーになった。彼の名前は不明だが、便宜上、司馬宏と呼ぶことにする。

1988年、発売間近の新しいPDA、PA-8500のインターフェイスにどの絵文字を入れるかを決めることになった。ヒロシが所属するグループの提案は、当初はスマイリーフェイスとウンコだけを含めるというものだった。ヒロシは渋々、ハートも入れてほしいと頼む。あとは歴史に残るというものだ。

この時期、絵文字という言葉も誕生した。思い起こせば、絵文字は2つの日本語の組み合わせに由来する。要するに、絵文字という言葉はピクトグラムを表しているのだ。この映画で言いたいのは、ローマで女性の頭に小さなハートを乗せるのは、2000年ぶりにシルフィウムの最後の種を家に送るようなものだということだ。❤️